5月24日 第2370例会
一昨日、昨日と日大アメリカンフットーボールの記者会見を連続してみておりました。宮川選手のすべてをなげうっての真摯なお詫びの会見のあとに、内田監督とコーチの会見を見ると自己保身をはかる姿に情けないという思いを禁じ得ませんでした。ゲッソリした気分になりました。なんだか今の政治家・官僚の国会答弁と似ているなあとも思ってしまいました。
私の会長の時間も残すところ少なくなってしまいました。本年度は会長の時間のテーマを「豊中南ロータリーの歴史」と「インバウンドの関西経済への影響」の二つを立ててきました。
本日はインバウンドの直近の状況についておはなしします。
配付の資料をご覧ください。2017年外国人2869万人(うち大阪は1111万人)が日本を訪れています。まだまだインバウンドは増え続けています。今年に入って、1月~4月までですでに1051万人を超え、昨年同時期に比べ
15.4%も伸びており、地域別では中国を抜いて韓国からの訪日客がその数を上回るようになりました。
来阪するインバウンドも増え続けています。訪日客の3人に1人以上は大阪を訪問します。2009-16年の世界の都市のなかで訪問人数が増えているのはどこかというマスターカードによる調査でも、大阪がトップになりました。第二位が中国の成都、三位がスリランカのコロンボでした。大阪を訪問する外国人の数はうなぎ登りです。なぜそうなっているのか。「訪日ラボ」というニュースサイトによると①行政を中心にFREE WI-FIの普及と積極的な多言語表示の推進 ②ナイトタイムエコノミー、夜間のアクティビティの充実 ③グルメの街(食い倒れ)としての高評価 によるものと指摘しています。
この結果何がもたらされているか。百貨店対前年売上は、毎回大阪地区が全国平均を大幅に上回っており、公示地価も商業地の上昇率は大阪がトップで道頓堀のづぼらや前では41.3%を記録しています。市内では相変わらずホテルやマンションの建設ラッシュが続いていて、中崎町のわが社周辺数百メートル圏内でマンション3棟、結婚式場、テナントビル、ホテルなどの工事が一斉に行われています。あきらかに大阪経済を活性化する一つの柱になっているようです。このインバウンド効果をどうビジネスに取り込んでいくか真剣に考えると同時に、大阪の街角での訪日観光客とのふれあいを通じて国際交流、相互理解がすすむことを期待しています。
主要5か国・地域別 来阪外国人 旅行者数
国・地域 |
2017(平成29)年 |
|
訪日外客数(万人) |
来阪外国人旅行者数(万人) |
|
韓 国 |
714.0 |
241.0 |
24.9% |
21.7% |
|
台 湾 |
456.4 |
140.0 |
15.9% |
12.6% |
|
中 国 |
735.6 |
402.4 |
25.6% |
36.2% |
|
香 港 |
223.1 |
74.1 |
7.8% |
6.7% |
|
アメリカ |
137.5 |
35.9 |
4.8% |
3.2% |
|
全 体 |
2,869.1 |
1,111.4 |
100.0% |
100.0% |
【来阪外国人旅行者数】 (公財)大阪観光局による推計値
掲載日:2018年6月19日 | 目次:会長の時間(過去)に戻る