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    【識字率向上月間に因んで】3月14日第2131例会 |

    【識字率向上月間に因んで】3月14日第2131例会

    みなさん、こんにちは!

     今月は、識字率向上月間となっています。我々日本人にとっては、識字というのは、あまりピンときませんが、RIとしては、世界的な視野で、この問題を捉え、その向上に努めることが世界の平和に通じるとしていると私は認識しております。

     識字率とは、文字の読み書きができる人の割合をさすもので、ユネスコでは、「15才以上人口に対する日常生活の簡単な内容についての読み書きができる人口の割合」と解説しています。

    日本の識字率は、フリー百科事典のサイトによれば、99.8%(男性99.9%、女性99.7%)です。なぜ0.2%の非識字率となっているかはよく判りませんが、サイトでは、知的障がい者、難読症の方々などが含まれるのではないかとコメントしています。

     お手元の資料をご覧ください。これは、世界の国々の識字率を色分けし表示したものです。世界183ケ国の中で、識字率90%以上の国は

    104ヶ国あり、全体の約6割を占めています。しかし、一方、識字率が7割にも満たない国がなお33か国もあり、しかも50%以下の国がなお

    12か国も存在するという厳しい現状を示しています。 

    識字率の高低が、文化・経済力の高低、さらには先進・発展途上国と重なっていることが見て取れます。また、昨今の世界の紛争地域が、地図で示された識字率70%以下の地域と重なっているのも気になるところです。

     さて、日本にとって、識字率の向上は、最早さして必要とは思われませんが、私は、それに関連して、母語たる日本語そのものの理解力、表現力の向上が必要だと思えてなりません。特に、義務教育の対象者である子供たちが、自分の思うことを正しく人に言い・書き伝える力を更に身につけること、そして、他人の言葉・文章を正しく理解する力を更に身につけることが、いまこそ必要ではないかと思います。

     昨今、想定を超えるような社会的事件・事案が多発していますが、元を辿れば、いま述べました日本語の理解力・表現力の不足に起因するように思えてなりません。昨年12月の地区大会での分科会で、京都大学の霊長類研究所の正高教授が、「人間にとって障害とは何か」の講演で、読み書き障害の話をされました。小学校の国語教育の中で、漢字の単語のみを教え、語彙を教えないことや、漢字の筆順などさして必要でもないことを教えていることの間違いを指摘され、子供たちに対し、正しい国語教育法を草の根的に広めていくことを熱っぽく訴えられていました。

     我々日本人、一人一人がコミュニケーションの力を強化することによって、家庭の平和、社会の平和、そして世界平和につながることを願いまして、会長の時間とさせていただきます。ご清聴有難うございました。

     

     

     

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