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    11月28日 第2166例会 |

    11月28日 第2166例会

    新語・流行語について 

    2013年も残すところあと1ヶ月となりました。毎年この時期になると紅白歌合戦の出場者やレコード大賞のノミネート歌手が話題になりますが、本日は

    12月2日に結果発表が予定されている2013新語・流行語大賞についてお話しします。

    新語・流行語大賞は1984年に創設され今年で30年目の歴史があり2003年から株式会社ユーキャンと提携し、ユーキャン新語・流行語大賞に改称されています。

    候補となる言葉は自由国民社発行の書籍『現代用語の基礎知識』の16歳から

    69歳までの読者を対象としたアンケートによってノミネートされます。

    新語など正しい日本語の文化を乱すなげかわしい言葉と批判の声もありますが、

    『現代用語の基礎知識』とは第二次世界大戦終了後の1948年(大木原会員ご誕生と同じ年)に『自由国民第14号』として発行された経緯があります。

    当事は長い軍国主義の時代、英語禁止の時代がおわり、民主主義的な制度改革が行われるとともにGHQ(進駐軍)関連などの新しい言葉が次々に生まれる時代背景があった。日本語は世界の言語の中でも変化の早い言語で150年も遡るとほとんど会話が出来ないと言われています。時代劇を当事の言語のままで演じると理解することはほぼ不可能なようです。古典芸能の「原本」ですら時代によって書き換えされています。実際に戦前程度の書かれた毛筆文でさえしっかり読むには古文・古典の知識が必要です。ロータリアンの皆さんも娘、息子とは普通に会話が出来ても孫の言葉が時々わからないといった経験をお持ちではないでしょうか。従いまして日本語は時代とともに変化する言語につき『現代用語の基礎知識』が毎年アップデ-トされ、新しく生まれた言語や流行語の解説がおこなわれています。日本語の新語に反発するのではなく、言語の変化を受け入れることが必要であるとご理解ください。

    新語・流行語大賞の候補の中から流行語大賞選考委員会の委員7名によってトップ10と大賞が選定されます。本年度の予想で最も支持を得ているのはTBSドラマ半沢直樹の決めゼリフ「倍返し」で回答者の26.3%が選び、NHK連続テレビ小説「あまちゃん」で広まった「じぇじぇじぇ」を約5ポイントうわまわっています。昨年の流行語は「ワイルドだろ」の年間大賞を筆頭に「iPS細胞」「維新」「終活」「第三極」「てぶらで帰るわけにはいかない」等がノミネートされました。

    12月2日におこなわれる選考結果は主要新聞でも報じられます。我々日本人として美しい日本の言語と文化を守りつつ、新たに生まれる言葉も勉強し、受け入れて「おじいちゃんの言葉難しくてわからない」とお孫さんに言われないよう、時代の流れについて行きましょう。

     

     

     

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