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    2月20日 第2176例会 |

    2月20日 第2176例会

    豊中ロータリークラブの皆様、本日はようこそ我々豊中南ロータリークラブの例会にお越しくださいました。最後までゆっくり楽しんで帰ってください。

    先日、『永遠のゼロ』『海賊と呼ばれた男』で今話題の小説家、百田尚樹氏の講演を聞く機会がありました。

     本日の会長の時間は百田氏の講演から心に残った話題を2つご紹介します。

    1956年2月23日生まれ、現在57歳の百田氏が小説家としてデビューしたのは7年前の出来事です。放送作家として活躍中ではありましたが、何か新しい事にチャレンジしてみたい気持ちがあったものの、50歳からの新たな挑戦ではすでに遅いかと自問自答していたある日の事、自らが手がけるテレビ番組『探偵ナイトスクープ』で、『世界最高齢のマジシャン』を桂小枝師匠が取材した時のことです。世界最高齢のマジシャンは福岡在住の取材当時94歳の方でした。マジックの腕前はさておいて、レポーター小枝師匠が本業を尋ねたところ、86歳で整体師の免許をとり現在に至るとのこと、百田氏は“86歳で整体師の免許を取った”の一言に衝撃が走ったと言います。男性の平均寿命を過ぎてから、新しい勉強を始めて資格を取る人が元気で頑張る中、自分は何を迷っているのかと目が覚めて、50歳から執筆活動をスタートしたそうです。年齢に惑わされず新しいことに挑戦する事がいかに大切か、昔の話しや過去の栄光ばかり繰り返すのは周囲の人やお孫さんにとって退屈であることを認識し、仕事もロータリー活動も私生活も絶えず新しい挑戦を行うべきだと感じました。

    2つ目の話題は伝えることの難しさと大切さです。

    処女作、永遠のゼロは第二次世界大戦当時のゼロ戦乗りをテーマにした小説です。50代の百田世代は戦争時代の話しを両親や祖父母から直接聞いて知っている。しかし自分の子供から若い、 これからの日本を担う若者たちは戦争時代の話しを驚くほど聞かされていないことに気づいた。戦後間もない頃、世界を揺がせ1年間新聞紙面で報じられ続けた1953年の日章丸事件。出光佐三が英国海軍に立ち向かい産油国イランから原油を直接輸入した世界のオイルマーケットに激震を与えた事件である。これらの作品には共通した明確な目的があります。

    日本国民の記憶から消え去ろうとしていたわずか60数年前の大切な歴史を後世に伝える事です。風化してはならない歴史を、今の若い人々に“伝える”ことが自分の作家としての使命と考え執筆活動を続けるとのお話しでした。

    “伝える”事、簡単そうで難しい作業です。私があれだけ言ったのに・・・。会社でもロータリーでも家庭でも、よく耳にする言葉です。

    自分では伝えたつもりかもしれません。それは一方的な自己満足であることが多いのが現実です。

    本日の卓話は豊中南RC 多田SAA監修の『コミニュケーション研修』です。研修を通じて伝える事の難しさを共に勉強するとともに一番近い距離にある両ロータリークラブの親睦を深めましょう。

     

     

     

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