12月14日 第2353例会
つい最近3つの話を耳にする機会がありました。一つは、心斎橋近くの大手アパレルさんが一棟借りしていたビルを出たところ、そのあとに ドラッグストアーが入ることになったが家賃が10倍になったという話です。二つ目はアネロというブランドでデイパックを製造販売しているキャロットカンパニーという会社が、心斎橋に 小売りの旗艦店を出したところ来客の90%以上がインバウンド人たちとなっているという話。この会社は平成24年には35億円の売上が、 アネロブームで今年は116億円になっているといいます。三つ目は大手旅行会社の営業さんからの話で、海外からのお客さんがネットで個人旅行を申し込んでくるケースが急増しているということです。
これらのことを反映して国際観光収支(日本人が海外旅行で支出する額と訪日旅行者の支出額との比較)も大幅な黒字となっており、2014年下期以降に黒字化して、2017年上期では 7900億円の黒字になっていると新聞で報じていました。
インバウンドの関西圏人気スポット2016年版も発表されています。1位が同率で心斎橋と難波です。3位が梅田大阪駅周辺で京都の観光名所を遙かに上回っています。大阪が人気の的になっています。インバウンドの経済効果は大阪経済にとって無視することができないほど大きなものとなっています。10月の百貨店売上高は昨年対比で全国平均がマイナスにもかかわらず、大阪地区はプラスの9.5%となっています。11月の売上も阪急梅田11.9%、高島屋大阪店8.8%、近鉄本店27.2%、大丸心斎橋店18.6%の増加となりました。ちなみに、百貨店で売れているベスト3は、高級化粧品、高級腕時計、宝飾品でした。また大阪地区のドラッグストアー売り上げ上位3位(2016年)はサンテFXネオ(目薬)、DHC薬用リップクリーム、日東紅茶のロイヤルミルクティーだといいます。
来年わがクラブの創立50周年には台湾と 韓国の姉妹クラブから多くの友人たちが来てくれることになります。心のこもったおもてなしを準備するためにも訪日旅行者の情報には注目したいと思います。
掲載日:2018年5月31日 | 目次:会長の時間(過去)に戻る