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    11月22日 第2394例会 |

    11月22日 第2394例会

    秘話1.幻の医薬品

    私が入社してすぐ、A社の営業部長の紹介でB製薬会社の開発品脳循環薬の骨格製品の研究委託を受けて、C薬大の某教授の特許を紹介され、実験したが反応せず、私の技術力を証明したく発明者の教授と立会い実験を実施した。当然私は自分の研究者としてのレベルをかけての戦いであった。結果は私の勝ち。先生は当時よくあった、特許申請に名前を使われたようで、先生は本件の内容にはタッチしていなかった。以後先生とは亡くなられるまで、年賀の交換は続いた。このまま、大騒ぎのままで終わりたくなく、別の方法を考えて、製品を作ることに成功し、三國初の医薬品として厚生省に申請、夢がかなうかに見えたその時、B製薬会社とD製薬会社が同じ製品で係争が始まり、そこに三國が巻き込まれると会社がつぶれるとの判断で、本件から手を引いたため、幻の医薬品となった。

    塩酸メクロフェノキサート「ミクニ」誕生

    (昭和44年2月申請、45年7月30日。医薬品製造許可)

    技術者として生きるには、自分の技術に対して責任を持つ。

    命を懸ける。会社に予算がないときどうしても研究したくて、自分のお金で実験器具を買って実験したこともある。

     

     

     

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