2月7日 第2401例会
リンとの関わり(1)
1968(S.43)私が三国製薬に入社し燐化学工業に出向し始めて黄燐に触れてから私の黄燐との付き合いがスタートし、半世紀が過ぎた。当時は燐化学工業、日本化学工業が、リン鉱石を輸入し電気炉で黄燐を製造していたが、昭和50年半ばに、環境問題、電気料金アップで両社とも製造中止、以来日本にはメーカなくなりすべて輸入に頼らざるを得なくなり、黄燐を求めて私の人生がスタートした。
「リン」は動植物には必須の元素で、生命維持に絶対必要な物質。
日本にもラサ島に唯一リン鉱石が存在し、戦前はリン鉱石を採掘しリンを確保した時期がある。ラサ島は沖縄の400キロ南東の無人島、「鳥の糞」が堆積して出来た島とされている。大阪のラサ工業の私有となっている。リン鉱石は45億年前地球誕生から偏在し、日本列島には存在しない。アメリカはフロリダ半島(ラサ島と同じ鳥の糞)、ロッキイ山脈。中国ヒマラヤ山麓。アフリカ地中海沿岸。オーストラリア。カザフスタン。ベトナム。等に偏在。黄燐はリン鉱石を所持している国で生産されているのが現状。
次回から、私の黄燐を求めての奮闘の歴史を お話しします。
掲載日:2019年6月20日 | 目次:会長の時間(過去)に戻る