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    8月4日 第2504例会 |

    8月4日 第2504例会

    会長の時間 長谷川会長

    コロナの新規感染者が25万人くらいと大変な数になってきていますが、人類は紀元前の昔から様々な感染症と戦ってきました。

    感染症をもたらす病原体や対処方法がわかってきたのは、19世紀後半になってからで、その後、感染症による死亡者は激減しました。

    しかし、1970年頃より、以前には知られてなかった新たな感染症である「新興感染症」や、過去に流行した感染症で一時は発生数が減少したものの再び出現した感染症「再興感染症」が問題となっています。

     人類を脅かせてきた感染症としては、天然痘(人類が根絶した唯一の感染症)紀元前のエジプトのミイラに天然痘の痕跡がみられる。

    6世紀日本で天然痘が流行し、以後、周期的に流行する。15世紀コロンブスの新大陸上陸により、アメリカ大陸で大流行。1980年WHOが天然痘の世界根絶宣言。

    ペスト540年頃ヨーロッパの中心都市ビザンチウム(コンスタンチノーブル)にひろがり、14世紀にはヨーロッパで「黒死病」と呼ばれるペストが大流行、ヨーロッパだけで全人口の4分の1~3分の1にあたる2500万人が死亡したと言われています。

    新型インフルエンザとしては、1918年スペインかぜが大流行、世界で4000万人以上が死亡(当時の世界人口18億人)したと推定される。

    1957年アジアかぜの大流行、世界で200万人以上の死亡と推定。

    1968年香港かぜの大流行、世界で100万人以上

    の死亡と推定。

    2009年新型インフルエンザの大流行、世界の

    214カ国・地域で感染を確認、1万8449人の死亡者。

     新興感染症としては、1981年エイズ(後天性免疫不全症候群、HIV)2500万人が死亡。

    1996年ブリオン病、1997年高原病性鳥インフルエンザ、2002年SARS(重症急性呼吸器症候群)。

     再興感染症としては、結核1935年~日本での死亡原因の首位でした。世界で20億人が感染、毎年400万人が死亡、1950年抗生物質により発生が減少していましたが、現在抗生物質に対して抵抗性を示す結核菌が現れています。

    マラリア、世界で年間3~5億人が感染、100~200万人が死亡。

    1950年殺虫剤DDTなどによる根絶計画実施されましたが、現在DDT抵抗性のハマダラ蚊が出現しています。 

    このような感染症と戦いながらも人類は進化を続けてきていますので、今回のコロナに対しても決して負けることなく明るい未来が訪れることを確信しております。

     

     

     

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