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    2月8日 第2556例会 |

    2月8日 第2556例会

    会長の時間              水野会長

    姫路少年刑務所見学

    豊中南事業所防犯協会の研修で姫路少年刑務所を参観してまいりました。

    一定の手続きをすれば一般人でも刑務所見学が可能ですが、今回は豊中南警察のアテンドです。

    世界遺産、姫路城から徒歩圏内の街中に位置し、関西地域では唯一の少年刑務所です。

    姫路少年刑務所は

    • 少年院へ収容を必要としない、犯罪傾向が進んでいる少年
    • 可塑性に期待した矯正処遇を重点的に行うことが相当と認められる26歳未満の、犯罪傾向が進んでいる成人(多くは、少年院に入った経験がある受刑者です)
    • 刑期終了時36歳未満の者で、かつ暴力団員でない、犯罪傾向が進んでいる成人

    を収容しています。

    少年院と少年刑務所の違いは、保護処分の1つである少年院送致によって教育を行うのが少年院で、罪を犯した青少年が裁判所の定めた刑に服させ、自分の犯した罪の重さや責任について自覚と反省を促し、社会復帰の手助けをするのが少年刑務所です。

     

    定員は383名(単独室152室・共同室40室)で、今日は160名程収容されていて収容定員の半分を下回っています。

    ピーク時には400名を超えていたそうですが、収容者の数も年々減少傾向にあるようです。

    これは若年層の犯罪率が減少したのではなく、少子化に比例した数字で、1学年あたりのクラス数減少と同じ比率のようです。

    刑務所の参観では、厳重な2重扉を通過し、受刑者が刑務作業を行っている風景を間近で見ることになります。この刑務作業は

    • 一般作業(木工などの製品を作り一般に販売する)
    • 職業訓練(溶接科、情報処理科、ビルクリーニングなどがあり各種資格を取得する)
    • 自営作業(炊事、洗濯、施設の修繕などを行う)

    という三つのカテゴリーに分かれていて(1) は木工の工場を、(2) は溶接科の工場を、(3) は洗濯施設と修繕施設を見学しました。

    1日の一人あたりの食費430円(1日2200キロカロリー)でまかなわれています。

    居住区域の共同室は12畳で8名定員のところ現状では3名で使用していて、大型の液晶テレビが各部屋に設置されています。

    囚人を番号で呼ぶルールは今では無く、2024年から苗字に「さん」をつけて呼ぶようになり、やるせなさから昨年末で退職された監守もおられるそうです。

    出所の時に親が迎えにくる割合は48%で友人、職場の上司と続きます。

    親の子どもに対する無関心が罪を犯す原因と説明を受けました。

    ロータリークラブでは青少年の健全育成や「だめ絶対運動」等の犯罪防止活動に取り組んでいます。他人の子どもを叱り辛い昨今ではありますが、青少年を犯罪に導かないためにも地域のために良い事業を展開いたしましょう。

    55周年記念事業は正に子供向けのイベントです。文化的で健全な事業を通じて子供たちに良い影響を与えるべく頑張りましょう。

     

     

     

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