【万里の長城】 11月15日 第2116例会
皆さん、こんにちは!
本日は、このあと、平和フォーラムがあります。ゲストスピーカーとして高野アヤ子様がお越しになられています。高野様は豊中市人権教育推進員協議会の副会長であり、また宇田会員や私と同じく人権擁護委員をされておられます。この後、人権に関わるお話を戴くことになっております。高野先生、どうぞ宜しくお願い申し上げます。
先週、日本人旅行者が中国の河北省山間部にある「万里の長城」近くで遭難し、パーティー4名中3名が死亡するという事故がありました。報道によりますと:この場所は、北京郊外の観光地として整備された八達嶺「万里の長城」より更に20km西の地点で、普段は観光客が行かない「万里の長城」(世界遺産ではある)です。7日間で100kmの長城を踏破する秘境ツアーで、事前の下見もなく、全て現地ガイド任せで、装備も充分でなく、予想外の突然の寒波・降雪により遭難したものです。参加者は何れも中高年で、登山のベテランでした。私も中高年で山行きはそこそこ嗜んでおりますが、山行きは、安全が第一で、特にリーダーの適切な判断が何よりも大切であると思っています。
さて、この「万里の長城」ですが、お手元にお配りしました資料をご覧になってください。万里の長城は、紀元前に秦の始皇帝がそれまで春秋戦国の各国が北方騎馬民族や他国からの侵攻を防ぐ防御壁を繋ぎ合わせ長城としたことが始まりで、明王朝の最盛期には東の山海関から西域の嘉峪関までの全長が一万里余りあることから「万里の長城」と呼ばれています。日本の一里は4kmですが、中国の一里(華里)は僅か500mです。
万里の長城は一本の長城ではなく、幾重にも重なっております。最近、中国政府は、再調査の結果、これまで公表していた総延長8,800kmをなんと2.4倍の2.1万キロと発表しました。繋げると地球の円周の半分というから驚きです。いずれにせよ人類が作った最大の構築物です。
私は商社マン時代、北京には累計8年ほど滞在しましたが、北京近郊で有名な八達嶺「万里の長城」には、数えてはいませんが日本からのお客様を案内し、おそらく数十回は行ったと思います。しかし、その雄大さと歴史的魅力は何度行っても尽きませんでした。
北京駐在時、1980年元旦のご来光を万里の長城で拝もうと、真夜中にタクシーを飛ばし八達嶺に行きました。長城の山頂にある烽火台(狼煙台)より、零下15度と縛れる寒さの中、楕円形に昇る太陽に向かい、入院中の家内の病気平癒を祈り、大きく柏手を打ちました。それから8年、ご利益あってか家内も健康を取り戻し、縁起のいい1988年8月8日、家内、子供達そして父母らを北京に呼び、思い出の長城に案内し、白日の太陽に向い感謝の柏手を打ちました。
何れにしましても、万里の長城は私にとってパワースポットのひとつであり、また機会があれば訪れたいと思っております。
少し長くなりましたが、これで会長の時間を終わらせて頂きます。有難うございました。
掲載日:2013年3月19日 | 目次:会長の時間(過去)に戻る