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    【くすの木 】 11月22日 第2117例会 |

    【くすの木 】 11月22日 第2117例会

    皆さん、こんにちは!

    我が家の庭に大きなクスノキが一本あります。高さ25m、幹周り4m、樹齢は350年位で、豊中市より保護樹に指定され、年間1万円の養生費を戴いております。豊中にはクスノキが多くあり、原田神社の境内など鎮守の森などによく見られます。

    クスノキは漢字では楠木と書きます。字の通“南の木”でベトナム、中国南部がルーツで、史前帰化植物として日本に伝わったと言われています。くすの木は、漢字でまた樟木とも書きます。これはクスノキには樟脳(防虫剤、医薬品、カンフル剤)が取れることからということのようです。虫がつかぬことから、昔は船や家具そして仏像(飛鳥時代)などに利用されていたようです。

    クスノキは日本では、本州中北部より北には殆ど見られず、九州が圧倒的に多く全体の80%を占め、四国が12%、本州西部が8%となっています。クスノキを県の木としているところは、鹿児島県、熊本県、佐賀県それに本州ではお隣の兵庫県の4県です。大阪府の木は、銀杏ですが、府内でクスノキを「市の木」としているのは意外と多く、池田、吹田、摂津、河内長野市など12市に上っています。楠木正重に関連している面もあるかも知れません。豊中市の「市の木」と調べてみましたが、クスノキではなく、金木犀です。

    クスノキは杉、銀杏、梛木などと共にかなりの大木になり、日本では神社などの神木とされていることが多いようです。お手元にお配りしました大山祇神社と書いたメモをご覧になって下さい。大山祇神社は広島と愛媛の間のしまなみ街道の「大三島」にある神社で、此処に日本で最も長寿のクスノキがあります。幹周り11m、樹齢は約2600年といわれています。私は二度ばかり訪れたことがありますが、お釈迦様の居られた時代から脈々と生き続けてきた姿に圧倒され、神々しさを覚え、パワーを頂きました。日本には、特別天然記念物とされるクスノキは、この木以外には福岡県の立花山、徳島の加茂、鹿児島県の蒲生などにもありますが、何れも樹齢1000年‐1500年程度ですので、この大木は飛びぬけた存在と思います。

    我が家のクスノキが650年後に天然記念物になることを夢見まして、クスノキの話をさせて頂きました。ご清聴有難うございました。

     

     

     

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