• TOP
  • クラブ概要
  • 活動報告
  • 例会
  • 目次

    【女木島・男木島 】 12月 6日 第2119例会 |

    【女木島・男木島 】 12月 6日 第2119例会

    皆さん、こんにちは!

    私は山登り・街道歩きが好きですが、最近は離れ小島にも関心を持つようになりました。先日、瀬戸内海の小島、女木島・男木島を訪れました。

    女木島は、高松港からフェリーで僅か20分、俗に「鬼が島」と呼ばれている島です。「鬼が島」とされる由縁は、香川県の桃太郎伝説にあります。昭和6年に山頂近くに大きな洞窟が発見されたことによって、桃太郎伝説と女木島が結びつき、以来、女木島は「鬼が島」とも呼ばれるようになったということです。高さ200m弱の山頂の直下にあるという大洞窟に行ってみました。奥行き450m、総面積4000㎡もあり、186㎡もある大広間、鬼のお頭の居間、かっさらった婦女子を監禁する部屋、番人の部屋などがあり、いかにも鬼(海賊)達の住処であったことが見て取れました。

    南北2.7km東西1.5kmの小さな島ですが、地理的には、本州との南北交通、瀬戸内の東西海運の要路にあたり、海賊一味の基地となっていたのでしょう。この島は、高松と目と鼻の先ですが、ご多分に漏れず過疎化・少子高齢化が進み、人口は僅か170人(往時の数分の一)、平均年齢80歳を越えています。

    男木島は、その女木島の北にフェリーで更に20分のところにあり、面積は女木島の半分、人口160人のこれまた鄙びた小島です。私が訪れたかったのは、島の北端にある灯台でした。私のカラオケでの数少ない持ち歌に「喜びも悲しみも幾年月」があります。その映画(佐田敬二、高峰秀子、中村賀津雄)の最後の方に出てくるのが、この灯台です。今は無人で自動運転をしていますが、「日本の灯台50選」のひとつで、明治28年12月10日点灯以来、備讃瀬戸を照らし続けています。この島は、昭和30年頃には、「瀬戸の花嫁」に出てくる「段々畑」の島でしたが、今では耕す人もほとんどなく、自然への回帰が進んでいます。

    二つの島を巡って私は島の未来といいますか、地域の活性化の動きがあることを知りました。島を巡ってみて、あちこちに古民家や空き地を利用した様々なアートが展示されていました。聞いてみますと、これらの作品は2010年瀬戸内国際芸術祭で出品したものでした。2010年にトリエンナーレ形式(3年に一度)で初めて開催され、展示された島は女木島・男木島を含め周辺7つの島々で、7月より108日の期間中、延べ93万人が島々を訪れたということです。これが契機となり、出品された島々への訪問者が増え、島の活性化に繋がっているとのことでした。

    次回は来年2013年の春、夏、秋で合計108日が予定され、島の数も更に5島増え、香川県の瀬戸内全域に広がり大々的に開催されるとのことです。この展示会のコンセプトは「海の復権」で、美しい自然と人間が交錯し交響してきた瀬戸内の島々に活力を取り戻し、瀬戸内海が「希望の海」となることを目指したものです。詳しくはお手元の資料をご覧下されば幸いです。これで会長の時間を終わります。有難うございます。

     

     

     

    PAGE