8月1日 第2150例会
本年は豊中市とサンマティオ市が姉妹締結をして50周年を迎える記念すべき年です。
私は豊中・サンマティオ姉妹都市協会にロータリークラブから出向しています。
先月、24日にサンマティオ市高校生親善使節のさよならパーティーが開催されました。
約2週間の滞在期間には市内の中、高、大学の訪問や、書道体験、京都観光等を行い、初めての日本を満喫されたとのご挨拶でした。
8月は会員増強及び拡大月間です。
35年後の豊中南ロータリークラブを想像してみてください。
内閣府の統計で日本の人口が1億人を割り込むのが35年後の2048年と予測しています。
私も含めこの場所にはおらず、かろうじて多田さんと三木(直)さんが例会に出席されているかも知れません。これが50年後となると人口は約8千万人で現在のピーク人口と比較して35%減少すると予測されています。
ロータリークラブの会員増強を考える上で、短期の増強計画を進めるとともに中長期の政策も真剣に取り組んでいく必要があると考えます。
皆様は会員増強委員会の名前が変更された事にお気づきでしょうか。
本年から“会員維持増強委員会”すなわち委員会の目的が会員の増強のみならず退会の防止も積極的に取り組む委員会へと進化したことをご報告しておきます。
本日は会員維持増強委員会の古川委員長にフォーラムを開催していただきます。事前に行き届いた準備をされていましたので内容の充実したフォーラムになると期待しています。
2010年度~2011年度、RIの統計で世界のロータリアン会員数の増減が下記のとおりです。
<会員を増やしている国>
インド 109.1%
ブラジル 107.3% ドイツ 104.5%
韓国 103.0%
<会員を減らしている国>
アメリカ 95.9%
オーストラリア 96.3%
日本 96.6%
イタリア 97.5%
2012年6月までの統計では世界全体では増減無しの100.0%でしたが、2012年7月以降から増加傾向にあったブラジルで97.6%、韓国が97.3%とマイナスに転じたこともあり、明らかな減少傾向に差し掛かっています。入会と退会の差を増加、減少と表現する訳ですが入会者の伸び悩みが減少の大きな原因です。
ポールハリスの言葉で「ロータリーは時代と共に変化しなければならない」があります。100年の歴史をもつロータリーの名門シアトルクラブでも会員数の減少を止めることができず改革を行っています。年齢制限や社会的地位の制限を廃止し、潜在指導力を有する若い人を発掘して増強しています。
2660地区の会員拡大増強セミナーでも議論となりましたが、入会審査のハードルを下げてでも増強するべきかプライドを重視するべきか・・・
私の考えとしましては、現時点ではロータリアンとしてのものの考え方や経済的、時間的な余力が無い方でも、ロータリアンとしての素質が見出せるのであれば入会をお勧めするべきではないかと考えます。昨今の傾向として、GDPの高い国ほど人と人との交流を好まない若者が増えているようです。原因はいろいろあるようですが、国家が豊かになると人と人とが深く関わって協力しなくても生活が成り立ってしまうことにありそうです。人を頼りにしない、人から頼られるのも迷惑と感じる希釈な人間関係が成熟した国家の末期症状のような気すらします。社会に対して奉仕する精神や人間関係が希釈になっていく近頃の日本において、またロータリークラブの存在をかつてのようにステータスと感じない人が増える中で会員の増強を行うには、ポールハリスが言われる「ロータリーは時代と共に変化しなければならない」の教えに従い、今の若いひとが魅力と感じるクラブへと変革していく必要があるのではないでしょうか。入会時、あえてロータリアンとしての完成した人格者である必要は無いと思います。ロータリーの活動を通じ、勉強をし、経験を重ね、10年20年かけて真のロータリアンに成長すれば良いのです。
新入会員の佐々木君頑張ってください。
掲載日:2013年9月5日 | 目次:会長の時間(過去)に戻る