10月31日 第2162例会
10月26日から2泊3日の日程で姉妹RCである梁山RCを訪問して参りました。本日の会長の時間は公式訪問のご報告をさせていただきます。
豊中南RCの訪問団は吉田国際奉仕委員長、三木(得)国際奉仕副委員長をはじめとする秦副会長、長谷川PPご夫妻、西野職業奉仕委員長、藤本新世代奉仕委員長、そして私と家内の合計9名での訪問となりました。
2013~2014年度、CHOI会長率いる梁山RCは梁山市の人口増加に伴いメンバー数がまもなく80名を超える勢いのあるクラブです。
韓国第二位の都市プサンから車で30分のロケーションにある梁山市は人口30万人都市で釜山大学の医学部が建設されたこともあり文化都市として、またHyundai等大手企業が工場を持つウルサン市や釜山市のベッドタウンとして人口の増加に伴い急成長を遂げています。
26日、到着日の前夜祭の参加、27日梁山多文化的ファミリーサポートセンターの訪問、メイン事業であるGlobal音楽祭への参加、クラブ協議会の開催、姉妹クラブ訪問合同集会(46周年の記念式典)への参加が主だった公式訪問の内容となります。
豊中南RCから事業協賛金USD2,000の使途についてご報告させていただきます。
2日目に訪問した多文化的ファミリーサポートセンターとは豊中で言う国際交流センターのような役割を担う施設です。海外企業の韓国進出に伴う外国人の移住が急増するなか、梁山に住む外国人に言語教育や文化教育、悩み相談等のサービスを提供しています。市内雑居ビルの2階にある300㎡程のこじんまりとした施設ですが、セミナールーム、キッズルーム、多目的ホールやダイニングキッチンが凝縮されている。今回この施設の大規模な改装工事を梁山RCの社会奉仕事業として実施され、我々の協賛金もその一部として利用されたとの説明を受けました。ダイニングキッチンの入り口には『豊中南ロータリークラブ』の名前が掲げられていましたので重ねてご報告しておきます。
今回のメイン事業であるGlobal音楽祭も梁山、豊中南、台北士林、南原(ナンウォン)4RCの共催事業として開催されました。多文化ファミリーサポートセンターの活動を中心に集まった方々の音楽祭で、地元韓国のダンスや太鼓演奏、日本人では梁山在住歴10年になる女性のオペラが観客を魅了していました。
皆川先生監修による豊中南RC合唱団は梁山在住の日本人女性2名に参加いただき600名の観衆の前で「世界にひとつだけの花」を見事に歌い上げてまいりました。スマップの韓国での人気も相まって、多くの若い観衆に随分助けられ、訪問団の良き思い出として深く心に刻まれた事をご報告させていただきます。
夕刻に開催されました梁山、豊中南、台北士林、南原RCの合同親睦会は150名の参加でビールと焼酎合わせて500本を飲み干す盛況な宴となりました。
40代の若い新入ロータリアンが多数参加され、アジアの会員増強パワーを感じる式典でした。
今回の韓国訪問でいまさらながら韓国と日本の文化の違いを随所で感じました。
空港到着時、歓迎のお出迎えでCHOI会長から家内に菊の花束のプレゼントをいただきました。検疫の関係で日本に持ち帰る事が出来ないためホテルで花瓶をお借りして飾ったのですが、日本の慣習では供花にしか見えません。韓国では仏様と同等に相手を敬う意味があるそうです。Global音楽祭のフィナーレでお客様に感謝の意を表し、4RCの会長がステージ上で土下座をする一幕がありました。
後から秦副会長にご教示いただいたのですが、礼拝の作法で両つま先、両膝、両肘、頭の7点を地面につけ礼拝する作法らしく、日本にはそのような宗教上の習慣がないため、私が日本人の慣習で最も近い“土下座”と誤った解釈をしていたようです。他にもご飯をいただく時に日本では茶碗を手に持たないと行儀が悪いとされていますが、韓国ではその逆で茶碗を手に持つのはホームレスのスタイルと軽蔑されます。
昨今、外交問題では日本と韓国の間で領土や人権についてボタンの掛け違いがありますが、お互いがお互いの文化、慣習、宗教の違いを認識し、理解し合えば多くの問題は平和的な話し合いで解決できるように思います。
我々ロータリアンに出来る外交として、姉妹締結している海外RCとの親睦と友情を深め、個人レベルの信頼関係から国家レベルの友好関係を誘導するような活動が今後重要になるのではないでしょうか。
例えば日韓で姉妹締結をしているロータリアンが一同に介し、竹島問題について懇談会を持つのも防衛費予算上積みの前に出来ることではないでしょうか。
掲載日:2014年4月2日 | 目次:会長の時間(過去)に戻る