11月21日 第2165例会
世界の水まわり事情
先週は豊中RCとの第三回合同例会が開催されました。短い時間ではありましたが、ホストクラブと懇親を深めることが出来たのではないかと思います。
次回は2014年2月20日(木)に第4回合同例会を開催いたします。現在、親睦例会委員会で夕刻例会の計画を進めていただいております。皆様楽しみにしておいてください。
韓国梁山RCから帰国した翌週に出張でフィンランドを訪問しました。世界の幸福度ランキングで7位に輝くサンタクロースとムーミン、そしてサウナで有名な人口540万人の国です。訪問国の文化や宗教、国民性や食料事情等、海外へ行けば行くほど日本の良さを痛感するのですが、今日は海外の水回り事情についてお話しをいたします。
北欧ではすでにマイナス気温ですが、シャワーの途中で温水が冷水になり、石鹸まみれで数時間、シャワーを中断した経験はしばしばあります。本年8月、独立宣言で名高いアメリカのペンシルバニア州、フィラデルフィアのヒルトンホテルでの出来事です。サンマティオ市姉妹締結50周年式典の合間にフィラデルフィアを訪問し、久しぶりにバスタブのあるホテルで宿泊しました。日本人の慣習からバスタブにお湯をはってる最中の出来事、メール返信作業中の足元に水の気配を感じ、確認するとバスルームから溢れた水がベットルーム一面に浸入していました。バスタブ自体の排水口が詰まっているのと、バスタブから溢れた水を配水するドレーンがもともと施工されていないのが原因でした。日本のホテルでは安価なビジネスホテルでもバスルームの水が客室に溢れることは考えられませんが、欧米ではかなりの確立で配水口に詰まりがあります。特にヨーロッパでは古い建物を何百年でも使う慣習があるので、水回りの老朽化が目立つのかも知れません。
日本の水まわりは群を抜いて世界一だと確信します。多機能なトイレが常識の日本人にとって、寒冷地で便座にヒーターが無いのは不自由に感じます。ウォシュレットは存在しませんが冷水のビデは高確率で設置されています。トイレにもう少し情熱を注いでいただきたいと切望します。便座ヒーター、洗浄機能、乾燥機能、脱臭機能、自動洗浄、自動便座開閉、照明殺菌機能、音消し機能等々、世界に誇るトイレ文化と水まわり文化が日本にはあります。今後、日本の“物作り”は衰退するような経済予測をあちこちで耳にしますが、売り先を海外に向ければ国内の60倍のマーケットが存在します。資源のない日本国、おはこである物作りを守るには、日本では当たり前の製品を世界に向けての販売する力がキーワードになるのではないでしょうか。自社商品の売り先を変える。メンバーの皆様も一度考えてみてはいかがでしょうか。
掲載日:2014年4月2日 | 目次:会長の時間(過去)に戻る