5月29日 第2189例会
創立45周年記念事業及び式典を終えて
5月25日、創立45周年記念事業及び式典が無事終了いたしました。
豊中南ロータリークラブのメンバーが力を合わせた証が素晴らしい結果として出たものと確信します。姉妹ロータリークラブに対するおもてなし、記念事業『豊中夢の第九コンサート』の実現、記念式典及び祝賀会の全行程において、市民の皆様が、姉妹、近隣RCメンバーが、関係団体、行政に喜んでいただいたと実感しております。
本日の会長の時間は45周年記念事業についてお話しいたします。
まずは事業計画の経緯について振り返ってみます。昨年春、被選理事会で新年度の組織を検討し、45周年実行委員会の委員長が二井委員長に内定した段階で早くも準備がスタートいたしました。新組織と45周年実行委員会組織を同時に決定する多忙な人選ではありましたが、二井実行委員長の卓越した指導力、行動力、説得力と、大役の依頼にも関わらず「私でよければ喜んで」と3部会長に快諾いただいた翌週から組織は動き出しました。
まずは記念事業内容の検討です。2660地区、福家宏ガバナーがRI会長の
メッセージを受け提唱された地区方針「感動の体験を!!人々にも、自身にも」
Participate!! ~参加し、敢行しよう~ を受け事業内容を検討いたしました。人々とは地域社会の人々で自身とはロータリアン及び家族と解釈し、体験とは経験したことのない何らかに対するチャレンジで、そのチャレンジに感動が伴う事がキーワードと解析しました。もちろん地域社会の人々とロータリアンが共に参加し敢行できる事業であることは言うまでもありません。物品の寄付、寄贈も立派な事業ではありますが、チャレンジや感動、市民参加のコンセプトとは異なるので物を買って贈るだけの事業は廃案。4年前に大成功を収めた子供音楽祭の再演は今や他団体の継続事業となってしまっているので廃案。多方面から検討に検討を重ね、私のわがままも考慮いただき「第九コンサート」の構想が有力候補に浮上いたしました。構想の次は実施の可能性の検討です。音楽のエキスパート、大阪音楽大学にご相談、試算していただいたところ、我々の事業予算では実施が困難であることが判明しましたが、諦めるのではなく「出来る方法」を実行委員会で検討いたしました。一番予算のかかる管弦楽団の費用を音大生の授業としてカリキュラムに取り入れていただく事で現実性が高まりました。ただし1年生が技量不足、4年生は就活があるため 新2年生と新3年生で編成する管弦楽団になるとの事。何の迷いもなく・・・。記念事業の準備が早かったので可能となった対応です。合唱団、管弦楽団の募集、レッスンの方法、日程、公募の印刷物、チケットの販売方法、時には意見の相違もありましたが、二井実行委員長と長谷川事業部会長の熱心な調整により、「出来るためにはどうするか」をコンセプトに一つ一つ問題を解決していきました。
当日のコンサートを評価すると、カレッジオペラハウス岡先生の音楽性から見た芸術点はプロを100点として70点でしたが、事業目的の達成率では私は100点と評価します。出場された市民合唱団の方々からは今までに感じたことのないくらいの感動を味わったと高い評価を多数いただいております。大阪音楽大学管弦楽団からは、厳しいレッスンでしたが是非また参加したいのと、合唱団の皆様に花束を渡したいとの再会を願う思いが寄せられています。「久しぶりに両親が会いに来てくれた」との予想どおりの親子の再開も果たしています。ソリストの先生4名からは、「ここまでいけるとは予想していなかった。素晴らしい機会を与えていただいてありがとうございました」とお礼の言葉をいただいております。レッスンを担当いただいた教授も、休日にもかかわらず全員がコンサートに駆けつけていただきました。
今回、指揮を引き受けていただいた小田野先生とレッスンを担当いただいた山本先生はロータリー財団国際親善奨学生として約30年前にウィーンとドイツに留学されています。我々の先輩が行った社会貢献が、恩を受けた方の“思い”として事業に恩返ししていただきました。ロータリーの活動が“巡る歯車”で帰ってきた瞬間と感動いたしました。
ロータリークラブは社会奉仕事業を積極的に行う団体であると確信しています。親睦事業、職業奉仕事業、社会奉仕事業のバランスが大切で、ややもすると例会親睦に特化してしまう危険性もあります。例会親睦に時間と予算の配分が偏ると、社会奉仕を目的に入会した新メンバーは退会してしまいます。
本年度も残すところあと1か月となりました。
次年度の事業計画を行う重要な準備段階です。本日、次年度の委員会方針を発表する大切なクラブアッセンブリが開催されます。
積極的な社会奉仕事業を計画いたしましょう。
掲載日:2014年5月30日 | 目次:会長の時間(過去)に戻る