7月30日 第2245例会
ふるさと納税
ふるさと納税は年収が高い人ほど利用額が大きい
(注)年間の利用限度額、独身または共働き世帯
ふるさと納税に関心が高まっていますが、ふるさと納税は何のためにつくられた制度かご存知でしょうか。
多くの人は地方で生まれ、生まれた地方で医療や教育等様々な住民サービスを受けて育ちます。
その後、進学や就職で生まれ故郷を離れ都会で働くようになり、多くの人達はそこで納税を行います。
その結果、都会の自治体は税収を得ますが、自分が生まれ育った地方の自治体は税収を得ることができません。
そこで、自分を育んでくれた故郷に自分の意志で納税できる制度として「ふるさと納税」制度がつくられました。
「ふるさと納税」の名称ですが実際には都道府県、市町村への寄付制度です。
ふるさと納税は寄付した額から2,000円を引いた全額が税金より控除されます。控除限度額は所得によって変わりますが、高額所得者に有利な制度ですし、市町村によっては寄付者に特産品等を返礼品として贈答するので、贈答部分がお得になります。
この制度の利用は原則として確定申告が必要ですが、27年4月1日以降に行われるふるさと納税はワンストップ特例制度を利用すれば確定申告不要になりました。
掲載日:2015年9月30日 | 目次:会長の時間(過去)に戻る