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会長の時間 水野会長
Z世代の離職率防止 その1
「絶望の国の幸福な若者たち」の著者として有名な社会学者 古市 憲寿氏の講演に参加してまいりました。
「若者定着企業を作り上げろ!」がテーマで、我々中小企業経営者が昨今よく話題にするZ世代の早期退職にまつわる講演で興味深い内容だったので要点をお伝えします。
若い世代の生活満足度が上がっている。
縦軸を満足度、横軸を年齢としたらUの字を描き若者と高齢者の満足度が高い国が日本。
人間は年齢とともに体力が低下し欲望が減少し「あきらめる」事を知る。
若者が意識の中で諦めている結果、生活満足度が上がっていると分析する。
1980年代の若者の3年以内離職率は30%で現在も離職率は約30%と実はほぼ変わっていない。
Z世代だから離職率が高いというバイアスは捨てた方が良い。
景気が良い時代ほど退職してもすぐに就職先が決まるので離職率が高まる傾向にある。
また小規模事業所ほど3年以内に若者の離職率が高いデーターが出ている。
離職率はシンプルに景気と連動していると考えた方が良い。
若者が会社を辞める原因の三大要素は ①収入 ②労働条件 ③人間関係のミスマッチ。
現在のアメリカ人の平均時給は約320 USD/時
即ち¥4,500/時を超えている。
良い商品をより安く提供するのがこれまでの日本企業の美徳とされてきたが、世界から買いたたかれるだけで残念ながら昨今の国力低下の結果となった。
良い製品、サービスを高く購入していただく営業方針で、特に若手社員に還元する舵取りが必須となる。
利益体質企業にならないと若者離職率の原因である①収入と②労働条件は改善出来ない。
日本の企業は交渉力が弱い。
行列の出来る店はプライシングが誤っている。
ただ頑張る、エールを送るのでは意味が無い。特に若者にはインセンティブが必要。
はじめから出来る人はいないのでトライアル&エラーを行える環境が企業には必要。
われわれ中小企業の経営者は良い製品、サービスを、心を込めて提供し、利益の出る体質改善を行い、大企業より良い環境と給与体系を確立する事がサステナブル企業としてのキーワードになるのではないでしょうか。
掲載日:2023年9月24日 | 目次:会長の時間に戻る
会長の時間 水野会長
8月は会員増強・新クラブ結成推進月間です。
延原ガバナーのメッセージを端的にお伝えします。
会員数減少に歯止めがかからない日本のロータリーにとって、会員増強は最大の課題です。
この先10年間で、わが国の人口はほぼ大阪府の人口に匹敵する約800万人も減少するとの予測もあります。
このような逆風の中、私たちは会員増強に努めなくてはなりません。
日本のロータリーで最も問題となるのは年齢と性別です。
2660地区のロータリアン年齢分布をみると、大半が50歳以上で、女性会員の割合は世界平均26%に対し約9%です。
インクルージョンとは帰属意識のことであり、「すべての人が、自分が大切にされていると感じる」ことへの配慮を必要とします。
開かれたインクルーシブなクラブ造りを目指し、若い人や女性の入会促進に努めましょう。
当クラブの平均年齢は62歳、ジェンダーバランスは女性会員率8%です。
平均年齢を見据えた上で若いメンバーと女性メンバーの会員増強が不可欠です。
今年度の当クラブのセールスポイントとして55周年記念事業と月一回の変革例会があります。
40代、50代の平均年齢を下げる世代の方が一緒に活動したいと思えるような企画を立案して下さい。
ジェンダーバランスを考慮すると若い女性の入会が理想中の理想です。
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会長の時間 水野会長
本日は第一回変革例会です。
単なる食事会ではなく、メンバーが楽しみ、学び、経験できるような、オブザーバーが思わず入会してしまうような内容の企画、運営をお願いする次第です。
今回のような親睦の要素が多い例会でもロータリークラブとしての例会はしっかり行う方針です。
今日の担当は親睦・例会委員会ですが、西野委員長がご欠席です。岡本副委員長に後の例会進行をお願いいたします。
次回8月24日の変革例会ご担当はクラブ奉仕委員会で西野委員長、北村副委員長、加藤会員、初波会員の役割です。先入観のない加藤会員、初波会員が中心となり変革例会を企画いただければ盛り上がるのではと期待しています。
9月21はガバナー補佐訪問と変革例会が重なった日程で親睦・例会委員会の担当です。
武枝ガバナー補佐も楽しみにしておられます。
西野委員長、岡本副委員長、喜多会員、初波会員、金会員、歳内会員、入江会員、宇田会員、藤本会員、森田会員の役割です。
メンバー皆様のご意見もいただきながら、わくわくするような内容の計画をお願いします。
掲載日:2023年8月10日 | 目次:会長の時間に戻る
7月のロータリークラブは母子の健康月間です。
すべての母子が質の高い医療を受けられるように、そして出産で命を落とす母親がいなくなり子供がすくすくと成長できるよう支援活動を行う月間です。
医療と社会保険先進国日本において出産で母親が命を落とすことはごくまれですが世界に目をむけると軽視できない確率で妊婦さんが死亡しています。
日本の妊産婦死亡率は10万人に対して3.4人 180か国中163位(低いほど死亡率が低い)と極めて安心して出産ができる国です。
死亡率が高いランキングは10万人に対し
1位 南スーダン 1150人 2位チャド 1140人
3位 シエラレオネ 1120人
4位 ナイジェリア917人 5位ソマリア829人
6位モーリタニア 766人といずれもアフリカ諸国です。
死亡率が低いランキングは
1位 ベラルーシ 2人 2位イタリア2人
3位ノルウェー2人 4位ポーランド2人
5位 チェコ 6位フィンランド3人と続き日本は17位となります。
経済的に発展していて政治情勢が安定している国の妊婦死亡率が低いといえます。
国民全員が必要な場面で必要な医療を受けられる点が大きな特徴です。
妊産婦死亡の94%が低・中所得国で発生していて、原因は医療が発達していない事と低年齢出産にあります。
救命力世界一宣言都市、豊中で暮らしていると安全すぎて世界の不安定な情勢を忘れがちです。
私の会社で外国人を3名雇用していて、タイ人の女性が一昨日服部駅周辺で財布を落とすアクシデントがありました。タイでは100%出てこないので完全に諦めていたところ交番に届いていると警察から電話があり無事手元に戻ったということです。
世界中でこんな国は無い!と涙ながらに話してくれました。
我々ロータリアンは7月の母子健康月間を機に、平和ボケせず、新興国の経済や医療について目を向け、出来る事をしなければならないのではないでしょうか。
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会長の時間 水野会長
この度、第55代会長に就任しました水野茂です。
35周年宮内年代に入会し、45周年の在籍10年の節目で一度会長を経験しています。
本年入会20年目で2回目の会長を務めさせていただきます。
豊中南RCもかなり新陳代謝があり、この10年で10人のメンバーが入れ替わっていて理事メンバーとして10年未満の新しいメンバーに多数参加いただいています。
7月3日に東京中央新RCの例会に友人の新会長就任祝いも兼ねて参加した折に心に残る言葉がありました。
RCは新しいメンバーが増えても井戸を掘った人の存在を忘れてはならない。
クラブの歴史を紡いだ先輩諸兄をさします。
当クラブでも新旧引継ぎ懇親会でPP北村会員が「豊中南RCの誕生日は6月です」とご教授いただきました。だれもが忘れていた事項です。
重鎮メンバーの声が大きすぎても若いメンバーがいつかなくなります。
このバランスをうまく保つのが入会20年の中堅会長の務めかと認識しています。
温故知新の精神を大切に55周年の歴史に恥じないような会長としてのクラブ運営を行う所存です。
1年間何卒宜しくお願いいたします。
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